頭痛薬の選び方|ロキソニン・イブ・バファリンの違いを徹底解説!

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「つらい頭痛、でも薬はどれを選べば?」「ロキソニン?イブ?バファリン?種類が多くて迷う・・・」

薬剤師の視点から、頭痛のタイプに合わせた市販薬の選び方とたくさんある商品を分かりやすくまとめます!

頭痛のタイプ別に整理

  • 頭痛には大きく分けて命に係わらない1次性頭痛と命にかかわる場合がある2次性頭痛があります。2次性頭痛は他の疾患が原因で起こる頭痛のことで、くも膜下出血や脳出血などがあります。 1次性頭痛は頭痛自体が病気で大きく分けると以下の通りです。

緊張型頭痛…頭が締め付けられるような痛み。後頭部が重い。肩や首の血流が悪くなることで起こる。

片頭痛(偏頭痛)…ズキズキする。光や音に敏感 片頭痛という名前だが両側で起こることもある。

群発頭痛…片目の奥が痛い。短時間で強烈!えぐられるような痛み

緊張型頭痛と片頭痛に関しては今回紹介する市販の痛み止めで効果があるかもしれませんが、群発頭痛は市販薬では大きな効果は得られないことが多いため医療機関を受診することをお勧めします。

成分別の頭痛薬の特徴を解説

主な市販薬特徴
ロキソプロフェンロキソニンS日本で開発された痛み止め
速効性あり、胃への負担あり
イブプロフェンイブA錠、ナロンエース世界中で使用される痛み止め
効果はロキソプロフェンと同等
アセトアミノフェンタイノレールA、ラックル眠くなりにくい、胃に優しい、小児、高齢者、授乳婦にも◎
アスピリンバファリンAアスピリン喘息のある方は注意

頭痛薬タイプ別のオススメ市販薬

ロキソプロフェン系 ロキソニン系

ロキソニン成分(1錠中)特徴価格
Sロキソプロフェン60mg一番シンプルなロキソニン。 1回1錠
774円
Sプラスロキソプロフェン60mg
酸化マグネシウム33.3mg
酸化マグネシウムが含まれており、Sよりも胃に優しめ
1回1錠
775円
Sクイックロキソプロフェン60mg 
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 100mg
クイックブレイク製法で素早く溶けて効果が早く発現する。
1回1錠
944円
Sプレミアムロキソプロフェン
60mg アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg
無水カフェイン 50mg
メタケイ酸アルミン酸
マグネシウム 100mg
鎮静成分鎮痛補助成分カフェインが含まれているのが特徴。
眠くなる成分が含まれるため注意が必要。
1回2錠
1289円
Sファインロキソプロフェン
ナトリウム 60mg
シャクヤク乾燥エキス 36mg
ヘスペリジン 30mg
メタケイ酸アルミン酸
マグネシウム 100mg
生理痛のメカニズムに向けた内容が入っている。冷えによる子宮の痛みや生理周期の頭痛におすすめ。
1回2錠
1289円

個人的POINT 痛みの症状や体調に合わせて選べるといいかと思いますが、基本的な痛み止めとして使うならロキソニンSでいいかと思います。痛みがひどくより鎮痛作用を求めるならアリルイソプロピルアセチル尿素の含まれている製品を選ぶといいでしょう。眠気には注意しましょう

イブプロフェン系

イブ成分(2錠中)特徴価格
A錠イブプロフェン150mg
アリルイソプロピルアセチル尿素60mg
無水カフェイン
80mg
鎮静成分鎮痛補助成分カフェインが含まれているのが特徴。
眠くなる成分が含まれるため注意が必要。
1回2錠 1日3回まで

542円
A錠EXイブプロフェン200mg
アリルイソプロピルアセチル尿素60mg
無水カフェイン
80mg
イブプロフェン最大量 A錠よりもイブプロフェン量が多い
1回2錠 1日2回まで

620円
クイックイブプロフェン150mg
酸化マグネシウム100mg
アリルイソプロピルアセチル尿素60mg
無水カフェイン
80mg
独自設計でイブプロフェンが素早く溶ける。
酸化マグネシウムが含まれており胃に優しめ
1回2錠 1日3回まで

802円
クイックDXイブプロフェン200mg
酸化マグネシウム100mg
アリルイソプロピルアセチル尿素60mg
無水カフェイン
80mg
イブプロフェン最大量
クイックのイブプロフェンを増量したもの
1回2錠 1日2回まで

865円
スリーショットプレミアム3錠中
イブプロフェン195mg
アセトアミノフェン195mg
酸化マグネシウム70mg
無水カフェイン
65mg
鎮痛成分が2種類配合されている。
イブプロフェンの溶出が早い設計で素早く溶ける。
眠くなる成分が入っていない
1回3錠 1日2回まで

1140円

個人的POINT イブ系はスリーショットプレミアム以外はすべて鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素が含まれているため眠気に注意が必要。カフェインが含まれているため頭痛には鎮痛成分とは異なる機序で作用して効果的。スリーショットプレミアムのアセトアミノフェンの量は少なく効果があまりないように感じる。イブプロフェンが良くて運転など眠気が出てほしくない場面では選択してもいいかも。

アセトアミノフェン系

成分(1錠)特徴価格
タイノレールAアセトアミノフェン300mg中枢に作用し、熱や痛みに効果がある。
胃へのダメージが少ないため空腹時でも服用可能
逆に炭水化物を多く摂取した後に飲むと効果が出るまで時間がかかる。
1回1錠 1日3回まで

815円
ラックル即溶錠
アセトアミノフェン300mg
水に触れるとすぐに溶ける即溶錠
すっきりとしたミント味
1回1錠 1日3回まで

959円

個人的POINT アセトアミノフェンは小児から高齢者にもよく使われ、比較的副作用の少ない薬です。解熱鎮痛作用はありますが抗炎症作用はないため、炎症を伴う痛みには向きません。また、市販薬での成分量は臨床で用いられる量より少ないため、体重の重い大人はあまり効果が実感できないかも・・

アスピリン系

成分特徴価格
バイエルアスピリンアスピリン500mg/錠解熱・鎮痛作用がある。胃に負担がかかりやすいため空腹時は避ける。
1回1錠 1日3回まで

680円
バファリンAアスピリン660mg
合成ヒドロタルサイト200mg
/2錠
アスピリンの他に緩衝材である合成ヒドロタルサイトが含まれているため胃に優しめ
1回2錠 1日2回まで

390円

個人的POINT アスピリンは結晶性の特性からも空腹時に服用すると胃への負担が大きいため避けるようにしましょう。アスピリンは服用量によって血液をサラサラにする薬としても使用されますが、上記で販売されている量では解熱・鎮痛効果を発揮します。また、名前から勘違いされやすいですが、アスピリンはピリン系ではないためピリン系でアレルギーがある方の使用も可能です。

【薬剤師のワンポイントアドバイス】

  • 胃が弱い方:アセトアミノフェン系 or 胃保護成分配合タイプを選ぶ
  • 眠気を避けたい:アリルイソプロピルアセチル尿素が入っていない薬を選ぶ
  • 強い痛み:プレミアムタイプを検討(眠気注意)
  • 妊婦・授乳婦・小児:アセトアミノフェン系が第一選択

まとめ|頭痛薬は「症状・体質・ライフスタイル」で選ぼう!

市販の頭痛薬は種類が豊富で、選び方を間違えると効果を感じにくかったり、副作用が出たりすることもあります。

ポイントは以下の3つです:

  1. 頭痛のタイプを見極める(緊張型/片頭痛)
  2. 眠気・胃への負担・持病などを考慮する
  3. 成分と特徴を把握して、自分に合った薬を選ぶ

適切な頭痛薬を選んで、つらい痛みをしっかりコントロールしていきましょう。

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