小さなお子さんに薬を飲ませるのって、意外と大変ですよね。
「口に入れてもすぐ吐き出す」「苦いと言って泣く」…そんな悩みを抱えているママ・パパも多いはず。
今回は薬剤師の視点から、子どもが薬を嫌がるときの対処法・飲ませ方のコツをまとめました。
📌 目次
- 飲みにくい薬の種類と特徴
- 子どもに薬を飲ませる時の注意点
- 薬を嫌がるときの裏ワザ5選
- どうしても無理な時はどうする?
- まとめ:無理なく続けるために
1. 飲みにくい薬の種類と特徴
子どもが嫌がりやすい薬には、以下のような特徴があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
粉薬 | 苦味が強い・口に残る・量が多いことも |
シロップ | 甘いけど独特の匂いや後味が苦手な子も |
錠剤 | 小児には基本処方されませんが、年齢によっては出ることも |
2. 子どもに薬を飲ませる時の注意点
- 事前に説明する:年齢に応じて「これを飲むと元気になるよ」と伝える
何故薬を飲まないといけないかが理解できる年齢になれば、理由を説明することで飲むことが出来るようになることがあります。 - 無理やりはNG:トラウマになることも
どうしても無理そうなら仕方ないとあきらめるのも大事。症状にもよるため医師や薬剤師に確認を - 食べ物との相性に注意:混ぜていいかは必ず薬剤師に確認
薬の効果が弱まってしまったり、味が不味くなって飲みにくくなることも。
3. 薬を嫌がるときの裏ワザ5選
① ゼリーやアイスに包む(オブラート代わり)
苦みのある粉薬は、服薬補助ゼリーや少量のアイスクリームと一緒に飲ませるとスムーズ。
ただし、薬の成分によっては混ぜてはいけない場合もあるので要確認。
ほとんどの薬に有効なのはチョコレート味のアイスクリーム。おススメです。
混ぜても問題ないとされている薬
メジコン、ムコダイン、ムコサール、クラリス、トランサミン、カロナール、etc
② 味付きシロップでカモフラージュ
粉薬をイチゴ味やバナナ味のシロップに混ぜると飲みやすく。薬局で用意されている場合もあります。
③ スポイトやシリンジでピンポイント投薬
シロップ剤なら、頬の内側を狙って一気に投与。
むせにくく、少量でもしっかり入ります。
④ ストーリー仕立てで「ヒーローごっこ」
「この薬は○○レンジャーのエネルギー源だよ」など、お子さんの好きなキャラクターに絡めて演出。
⑤ 寝起きや空腹時を避ける
機嫌のいい時間帯(食後30分後など)に飲ませると成功率がアップ。
無理に朝一番や寝起きに与えるのは避けましょう。
4. どうしても無理な時はどうする?
どうしても飲めない場合は、以下のような対応が可能なこともあります:
- 薬の形状変更(粉→シロップなど)
- 苦味の少ないジェネリック薬に変更
- 日数の調整(長期→短期)
➡︎ 必ず医師や薬剤師に相談してください。
5. まとめ|楽しく・無理なく飲める工夫を
お子さんが薬を嫌がるのは自然なこと。
大切なのは、一緒に楽しく「治す」気持ちを育てることです。
ちょっとした工夫や演出で、薬の時間が少しでも楽になるようサポートできたら嬉しいです!
🧸 薬剤師からのアドバイス
無理に飲ませると、かえって薬嫌いになることも。
お子さんのペースを大切にして、気になるときは薬局で相談してくださいね。
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