坐薬の使い方と保管方法|効果的に使うためのポイント

坐薬
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坐薬は、熱や痛み、便秘などの症状を和らげるために、肛門や膣に挿入して使う薬です。内服薬と違い、消化管を通らずに直接吸収されるため、胃腸への負担が少なく、効果が早く現れます。しかし、正しい使い方や保管方法を守らないと、効果が十分に得られない場合や、薬が変質するおそれがあります。ここでは、坐薬の使い方と保管方法、注意点について解説します。

坐薬の使い方

  1. 手を清潔にする
    挿入前に石けんで手を洗い、清潔な状態で行いましょう。
  2. 包装を外す
    坐薬はアルミやフィルムで包まれていることが多く、包装を破って薬を取り出します。力を入れすぎてつぶさないように注意します。
  3. 尖っている方から入れる
    坐薬は先のとがった方から挿入します。その方がスムーズに入り、違和感も少なくなります。
    挿入がスムーズにいかない場合は先を少し濡らしたり、温めて溶かすと効果的です。
  4. 挿入の姿勢
    横向きになり、膝を軽く曲げる姿勢がおすすめです。小児の場合は仰向けにして膝を抱える形でも可。
  5. 深く入れる
    大人では約2〜3cm、小児では指の第一関節程度を目安に挿入します。浅いとすぐに出てしまいます。
  6. 挿入後はしばらく安静に
    すぐに動くと薬が押し出されやすくなります。数分間は横になって安静にしましょう。

保管方法

  • 冷蔵庫で保管
    坐薬は体温で溶けやすいため、基本的に冷蔵庫(1〜10℃)で保管します。室温が高いと変形や溶解の原因になります。
  • 凍結は避ける
    凍らせると成分が分離したり、形が崩れたりするため、冷凍庫には入れないでください。
  • 子どもの手の届かない場所に
    誤って口に入れてしまわないよう、保管場所には注意が必要です。
  • 期限を守る
    使用期限を過ぎたものは効果が落ちたり、安全性が担保されない可能性があります。

注意点

  • 便意がある場合は、排便後に使用しましょう。
  • 挿入時に痛みが強い場合は、医師や薬剤師に相談してください。
  • 使用後に強いかゆみや発疹が出た場合は、アレルギー反応の可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。

正しい使い方と保管を守ることで、坐薬は効果的に症状を和らげることができます。薬剤師に相談しながら、安全に活用しましょう。

この記事を書いた人
たっつー

はじめまして!薬剤師の「たっつー」です。

病院で3年間の勤務を経て、現在は調剤薬局で働く5年目の薬剤師です。

ちょっとした不調、薬の選び方に迷ったときに、ふと思い出してもらえるような、頼れるブログを目指しています!

どうぞよろしくお願いします!

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