はじめに
病院やクリニックで処方せんをもらったあと、調剤薬局に行ってみたら
「その薬は今在庫がありません」
「取り寄せになるので明日以降になります」
──そんな経験はありませんか?
特に、新しい薬やジェネリック医薬品、在庫が限られる薬は置いていない薬局もあります。そのため、処方せんを持って何軒も薬局を巡り歩く患者さんも少なくありません。
この記事では、薬剤師の視点から「処方せんの薬が薬局にあるかどうかを効率的に確認する方法」をまとめました。誰でもできる工夫なので、ぜひ参考にしてください。
方法①:薬局に電話で確認する
一番シンプルで確実なのが 薬局に直接電話する方法 です。
処方せんに書かれている薬の名前や規格(錠数や含量)を伝えると、薬局のスタッフが在庫を確認してくれます。
💡電話する際のポイント
- 薬の名前だけでなく「◯mg」「◯錠」まで伝える
- 複数の薬がある場合は、処方せんを手元に置いて読む
- 「取り寄せになる場合、どれくらいで届きますか?」と聞いておく
➡︎ 電話で確認するだけで、薬局巡りの手間が大きく減ります。
方法②:処方せん送信アプリを活用する
最近はスマホから処方せんを送れる便利なアプリが増えています。
代表的なものは:
- EPARKくすりの窓口
- ヤクチエ
- LINEの薬局機能
📱 使い方の流れ
- 処方せんをスマホで撮影
- アプリから薬局に送信
- 薬局側が在庫を確認し、準備できるかどうか返信
- 用意ができたら取りに行く
メリットは「薬局に行く前に在庫の有無がわかること」。
取り寄せになる場合も、アプリ経由で連絡を受けられるので安心です。
方法③:電子お薬手帳アプリでの連携
「eお薬手帳」「お薬手帳アプリ」などを利用すると、薬局間で情報を共有できることがあります。
薬の履歴や普段の利用薬局が記録されているため、薬局側も在庫の見込みを立てやすくなります。
また、一部アプリでは処方せんの送信機能がついており、在庫確認にも活用できます。
方法④:かかりつけ薬局を決めて相談する
「毎回同じ薬局を利用する」ことで、在庫管理の面でも有利になります。
かかりつけ薬局なら、
- よく処方される薬を優先的に在庫確保してもらえる
- 在庫が切れそうな薬も、事前に相談できる
- 他の薬との飲み合わせも一括管理してもらえる
➡︎ 長期的には、もっとも効率的で安心な方法です。
方法⑤:医師に在庫状況を相談する
薬局でどうしても在庫がない場合は、処方医に相談するのも大切です。
例:
- 「同じ効能の別の薬に変更できるか」
- 「ジェネリックなら在庫がある薬局が多い」
薬の種類によっては、同等の効果がある薬に切り替え可能なケースもあります。医師と薬剤師の連携がとれれば、受け取りまでの時間を短縮できます。
実際の使い分けイメージ
- 急ぎで薬が必要なとき → まずは薬局に電話 or アプリ送信
- 定期的に同じ薬をもらっている人 → かかりつけ薬局を決める
- 新しい薬・珍しい薬の場合 → 医師に相談しつつ、取り寄せの可能性も確認
薬剤師からのまとめ
薬局に行ってから「ありません」と言われると、本当に大変です。ですが、
- 電話確認
- アプリ送信
- かかりつけ薬局の利用
を組み合わせれば、薬局巡りの手間はぐっと減ります。
特に、スマホを使った処方せん送信はここ数年で普及が進み、待ち時間の短縮にも役立っています。
ぜひ自分に合った方法を取り入れて、スムーズにお薬を受け取れるようにしましょう。
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