海外旅行や出張のとき、体調管理のために普段飲んでいる薬や市販薬を持っていく方は多いでしょう。ところが、日本では当たり前に使っている薬でも、国によっては持ち込み禁止や制限がある薬が存在します。知らずに持ち込んでしまうと、最悪の場合は入国拒否や逮捕といったトラブルに発展することも…。
この記事では、海外に薬を持ち込む際の注意点や代表的な禁止薬について、わかりやすくご紹介します。
1. なぜ薬が禁止されるの?
各国にはそれぞれの薬事法や麻薬規制があります。
日本では普通に処方される薬でも、外国では「麻薬」や「向精神薬」とみなされることがあるのです。依存性・覚醒作用のある薬は特に厳しく規制されています。
2. 注意すべき薬の例
💊 睡眠薬・抗不安薬
- ゾルピデム(マイスリー)
- エチゾラム(デパス)
- ジアゼパム(セルシン)
- サイレース(フルニトラゼパム)
→ 中東諸国では厳しく規制。診断書や許可証が必須。
特にサイレースはアメリカ・カナダにおいては一切の持ち込みが禁止されています。
💊 ADHD治療薬
- メチルフェニデート(コンサータ)
→ 多くの国で診断書や処方箋の確認が必要
💊 市販薬の成分
- コデイン(咳止め)
- エフェドリン(鼻づまり薬・ダイエット薬)
→ タイや香港では数量制限あり。
💊 強い痛み止め(医療用麻薬)
- モルヒネ、オキシコドン
→ 多くの国で許可証が必要。
3. 持ち込み制限がある場合の対応
- 大使館・領事館に確認:国ごとに規制が違うため必須。
- 英文診断書・処方箋を準備:医師の署名入りで安心。
- 数量は必要最小限:「30日分まで」などの制限が多い。
- 元のパッケージのまま持参:小分けは避ける。
4. やりがちなNG行動
- 小分けにして袋で持参 → 不審薬扱いのリスク
- ネット購入の薬を持参 → 偽薬疑惑
- 「少しだけなら大丈夫」 → 国によっては1錠でも違法
5. まとめ
- 日本で合法でも海外では違法になる薬がある
- 睡眠薬、抗不安薬、ADHD治療薬、市販の咳止め薬は特に要注意
- 渡航前に大使館で確認し、英文診断書を用意する
- 薬は元のパッケージのまま必要最小限に
知らずに持ち込んでトラブルにならないために、必ず事前確認をして安心して旅行を楽しみましょう。
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