旅行や外出は楽しみですが、普段から薬を服用している方にとっては「薬をどう持っていくか」が大切な準備のひとつです。薬を忘れたり、間違って保管したりすると、せっかくの旅行が不安なものになってしまいます。ここでは、旅行や外出時に安心して薬を持ち歩くためのポイントをわかりやすく解説します。
1. 必要な薬をリストアップする
旅行前には、まず「何日分の薬が必要か」を確認しましょう。
- 処方薬は、旅行日数にプラスして2〜3日分余裕を持って準備すると安心です。
- 頭痛薬や胃薬など、よく使う市販薬もあらかじめ用意しておくと慌てません。
旅行先で体調を崩したときにも備えて、日常的に服用していない薬でも最低限の常備薬を持っていくと安心です。
2. 薬は「元の容器」で持ち歩く
薬は処方時の袋やボトル、ブリスター(シート)から出さずに持ち歩くのが基本です。理由は以下の通りです。
- 薬の名前や用法・用量がすぐに確認できる
- 旅行先の医療機関でも確認しやすい
- 湿気や破損から薬を守れる
ピルケースに入れ替える場合は、「この薬が何か」を忘れないように、元の袋や薬の情報を一緒に持参することをおすすめします。

3. 温度や湿気に注意
薬の多くは「室温保存」が基本ですが、旅行中は環境が変わりやすいため注意が必要です。
- 高温になる車内や直射日光の下は避ける
- 海外旅行や夏場は保冷バッグを活用する
- 湿気が多い場所では乾燥剤を一緒に入れて保管
特にインスリンなど冷蔵が必要な薬は、専用の保冷ケースを使いましょう。
4. 機内に持ち込む薬は手荷物へ
飛行機を利用する場合、薬は必ず機内に持ち込みましょう。預け荷物にすると、破損や紛失のリスクがあるからです。液体薬や注射薬を持ち込む場合、航空会社によっては医師の診断書や英文の説明書が必要になることもあるので、事前に確認しておきましょう。
5. お薬手帳を忘れずに
旅行中に体調を崩して医療機関を受診する可能性もあります。そのときに役立つのが「お薬手帳」です。
- 現在使っている薬やアレルギー歴がすぐわかる
- 海外では英語版のお薬手帳や服薬情報を用意しておくと安心
スマホアプリで管理している方も多いですが、電池切れの可能性もあるため、紙のお薬手帳も携帯するとより安心です。
6. 旅行先で薬がなくなったときの対応
うっかり薬を忘れたり、足りなくなった場合は、現地の薬局や医療機関で処方を受けることになります。そのときに役立つのが「処方箋のコピー」や「薬の情報」です。薬の一般名(成分名)がわかると、現地でも対応できることが多いです。
まとめ
旅行や外出時の薬の持ち歩きは、ちょっとした工夫で安心につながります。
- 必要な薬を余裕を持って準備
- 元の容器で持ち歩く
- 温度・湿気に注意
- 飛行機利用時は手荷物で管理
- お薬手帳を必ず携帯
こうしたポイントを押さえることで、旅行先でも安心して過ごすことができます。薬に関して不安があれば、出発前にかかりつけの薬局や薬剤師に相談しておくとさらに安心です。
 
  
  
  
  



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