割ってはいけない心臓病薬の具体例

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徐放錠(じょほうじょう)=薬がゆっくり効くタイプ

  • 一般名:ニフェジピン徐放錠
  • 商品名:アダラートCR、アダラートL
    血管を広げて血圧を下げる薬です。錠剤の外側が特殊加工されており、長時間かけて少しずつ薬が出る仕組みになっています。割ると一気に薬が放出され、急激な血圧低下を起こす危険があります。

フィルムコーティング錠

  • 一般名:アスピリン腸溶錠(抗血小板薬)
  • 商品名:バイアスピリン錠
    血液をサラサラにして心筋梗塞や狭心症を防ぐ薬です。腸で吸収されるようにコーティングされているため、割ると胃に負担をかけてしまいます。


患者さんが気をつけるポイント

  • 自己判断で薬を割らない
    「飲みにくいから」「数を減らしたいから」と自己判断で割るのは危険です。
  • 飲みにくいときは薬剤師に相談
    薬の形を変えられる「口の中で溶けるタイプ」や「小粒の錠剤」「粉薬」に切り替えられる場合があります。
  • 市販のピルカッターを使うのも注意
    医師や薬剤師に確認しないまま使うのは避けましょう。

まとめ

心臓病に使う薬の中には、割ってはいけないものがたくさんあります。とくに 徐放錠・腸溶錠・特殊なコーティングがある薬 は注意が必要です。

  • 割ると効き方が変わり、危険な副作用につながることがある
  • 代表例:アダラートCR(ニフェジピン徐放錠)、バイアスピリン錠など
  • 飲みにくいときは必ず薬剤師に相談し、代替製剤を検討する

「飲みやすさ」よりも「安全性」が優先されるのが心臓病の薬です。少しでも不安があるときは、必ず医師・薬剤師に相談してください。

この記事を書いた人
たっつー

はじめまして!薬剤師の「たっつー」です。

病院で3年間の勤務を経て、現在は調剤薬局で働く5年目の薬剤師です。

ちょっとした不調、薬の選び方に迷ったときに、ふと思い出してもらえるような、頼れるブログを目指しています!

どうぞよろしくお願いします!

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