「保湿剤は毎日塗っているけど、なかなか乾燥が良くならない…」
そんな声をよく耳にします。実は、保湿剤の効果を引き出すには“塗り方”がとても大切なんです。
この記事では薬剤師が、正しい塗り方のポイントと、やりがちな間違いをわかりやすく解説します。
(※この記事は一般的な情報です。実際の使用については必ず医師・薬剤師の指示を優先してください。)
保湿剤の役割とは?
保湿剤は、肌の水分を保ち、バリア機能をサポートする薬です。
乾燥肌・アトピー性皮膚炎・かゆみなどの改善・予防に欠かせません。
肌の表面に“ふた”をすることで水分を逃がさないようにし、外部刺激(ホコリ・花粉など)からも守ってくれます。
正しい塗り方の基本ステップ
① 塗るタイミングは「入浴・洗顔後すぐ」
肌は洗った直後がもっとも水分を含んでいる状態。
お風呂上がりや洗顔後5分以内に塗ることで、水分を閉じ込めやすくなります。
タオルで軽く水気を拭いたら、すぐに保湿剤を塗るのがポイントです。
② 量は「1円玉〜500円玉大」を目安に
量が少なすぎるとムラになり、十分な保湿効果が得られません。
一般的には、手のひら2枚分の範囲に1円玉大が目安。
肌全体にうっすらツヤが出るくらいがちょうど良い量です。
③ 強くこすらず、やさしくなじませる
よくある誤りが「こすりながら塗る」こと。
摩擦は肌への刺激になるため、手のひらで包み込むように“押さえる”ように塗るのがコツです。
顔や首などデリケートな部分は特に注意しましょう。
④ 乾燥が強い部分は“重ね塗り”もOK
かかと・ひじ・すねなど乾燥しやすい部位は、重ね塗りすると効果的です。
最初に薄く全体に塗り、その上からもう一度少量を重ねるとしっとり感が持続します。
よくある間違いと注意点
❌ 「乾いた肌」に塗る
乾いた肌に塗っても水分を閉じ込められません。
「入浴後・洗顔後の5分以内」が鉄則です。
❌ 「強くこすりすぎる」
摩擦は炎症やかゆみの原因になることがあります。
優しく、押さえるように塗りましょう。
❌ 「症状がよくなったらやめる」
保湿は“治療”だけでなく“予防”も目的。
症状が落ち着いても毎日続けることが肌のバリアを守る秘訣です。
保湿剤の種類に合わせた使い分け
- ローションタイプ:広範囲・軽い乾燥に向く
- クリームタイプ:しっとり感があり冬や乾燥肌におすすめ
- 軟膏タイプ:乾燥がひどい部分に密着しやすい
季節や部位によって、使い分けるのも効果的です。
まとめ
- 保湿剤は入浴・洗顔後5分以内に塗る
- 量は1円玉大を目安に、やさしくなじませる
- 乾燥が強い部分は重ね塗りもOK
- こすらず毎日続けることが、肌を守る一番の近道
薬剤師からのひとこと
保湿剤は「塗る薬」ではなく、「肌を守る薬」です。
“塗り方”を少し意識するだけで、肌のうるおい方は驚くほど変わります。
もしベタつきやかゆみなど使い心地に違和感がある場合は、
種類や塗り方を薬剤師に相談してみてくださいね。


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