電子処方箋ってなに？使い方とメリットを薬剤師がやさしく解説

最近ニュースや病院で「電子処方箋」という言葉を耳にしませんか？
「紙じゃなくなるの？」「どうやって薬を受け取るの？」と気になる方も多いと思います。

この記事では、薬剤師の立場から電子処方箋のしくみ・使い方・メリットをやさしく解説します。
これを読めば、初めてでも安心して使えるようになりますよ。

（※この記事は一般的な説明です。詳細は医療機関や薬局で確認してください。）

電子処方箋とは？

電子処方箋（でんししょほうせん）とは、
これまで紙でもらっていた処方箋をデジタルデータで管理する仕組みのことです。

患者さんの処方情報を「電子処方箋管理サービス」という国のシステムに保存し、
病院と薬局が安全に情報を共有できるようになっています。

つまり、紙を持ち歩かなくても薬を受け取れるようになったということです。

診察が終わったあと、
医師が「電子処方箋」を発行します。
紙をもらう代わりに、データが国のシステムに送信されます。

薬局では、**マイナンバーカード（健康保険証として利用登録済み）**を機械にかざします。
すると、システムが自動的にあなたの処方情報を呼び出し、薬剤師が確認します。

💡 マイナンバーカードをまだ登録していない場合は、紙の処方箋をもらうことも可能です。

薬剤師が内容を確認して調剤し、いつも通りお薬を受け取ります。
薬の情報は電子的に保存され、次回の受診や他の医療機関でも活用できます。

処方箋を「なくしてしまった」「期限が切れていた」というトラブルが減ります。
電子データとして安全に保管されているため、紛失の心配がありません。

過去に処方された薬の情報を薬剤師が確認できるため、
同じ薬が重なったり、飲み合わせが悪い薬を防ぐことができます。

特に複数の病院にかかっている方にとって、大きな安心材料になります。

お子さんや高齢のご家族など、複数人の薬を管理している方にも便利です。
電子処方箋を活用することで、家族の服薬情報を一括で確認できるようになります。

電子処方箋は、患者さんがより安全・便利に薬を受け取れる仕組みです。
特に、複数の医療機関に通っている方やお薬の管理が難しい方には大きなメリットがあります。

わからないことがあれば、薬局で遠慮なく薬剤師に聞いてくださいね。
あなたに合った使い方を一緒に確認していきましょう。