子どもが熱を出すと、「何度になったら解熱剤を使えばいいの?」と不安になりますよね。
38.5℃と聞いたことがあるけれど、本当にその数字が基準なのでしょうか。
実は、解熱剤を使うかどうかは「体温の数字だけ」で決めるものではありません。
今回は、乳児も含めた子どもの解熱剤の正しい使い方を、わかりやすく解説します。
そもそも熱は悪いもの?
発熱は、体がウイルスや細菌と戦っているサインです。
体温を上げることで、病原体の増殖を抑え、免疫の働きを高めています。
そのため、熱がある=すぐに下げなければいけないというわけではありません。
元気があり、水分が取れている場合は、無理に下げなくてもよいことも多いのです。
何度から使う?目安はある?
よく「38.5℃以上が目安」と言われます。
確かにひとつの基準にはなりますが、それだけでは判断できません。
大切なのは、次のような「子どもの様子」です。
・ぐったりしている
・つらそうで眠れない
・水分があまり取れない
・機嫌が悪く、明らかにしんどそう
このような場合は、体温がそれほど高くなくても使用を検討します。
反対に、38.8℃あっても元気に遊び、水分がしっかり取れているなら、急いで使わなくてもよい場合があります。
解熱剤は“数字”ではなく“つらさ”を目安に使います。
解熱剤の目的は「熱を下げること」ではない
解熱剤(カロナール、アンヒバなど)の目的は、
病気を治すことではありません。
・熱によるつらさを和らげる
・水分や食事をとりやすくする
・眠れるようにする
つまり、「体を楽にして回復を助けるため」に使います。
熱が下がっても、病気そのものが治ったわけではない点も大切です。
乳児の場合の注意点
生後3か月未満の赤ちゃんが発熱した場合は、
解熱剤を使うかどうかに関わらず、まず医療機関へ相談が必要です。
月齢が低いほど、発熱の意味が大きくなるため、自己判断は避けましょう。
飲み薬と坐薬の違い
内服薬(例:カロナールシロップ)
・比較的ゆるやかに効く
・嫌がる場合は飲ませ方の工夫が必要
・通常4~6時間以上あけて使用
坐薬(例:アンヒバ坐薬)
・比較的早く効くことが多い
・吐いてしまう子にも使いやすい
・使用間隔は医師の指示に従う
坐薬は「熱が高いときだけ使う特別な薬」というわけではありません。
内服が難しい場合の選択肢として処方されることもあります。
使うときの大切なポイント
・前回使用から決められた時間をあける
・1日の使用回数を守る
・自己判断で量を増やさない
・兄弟の薬を使い回さない
体重によって量が決まるため、処方された薬はその子専用です。
すぐ受診を考えるサイン
・生後3か月未満の発熱
・水分がほとんど取れない
・けいれん
・呼びかけに反応が鈍い
・顔色が悪い
こうした様子があれば、解熱剤で様子を見るよりも受診を優先してください。
まとめ
・目安は38.5℃だが、数字だけで決めない
・「つらそうかどうか」が一番大切
・解熱剤の目的は体を楽にすること
・乳児は特に慎重に判断する
子どもの発熱は、保護者にとってとても不安なものです。
迷ったときは、自己判断だけで抱え込まず、薬剤師や医療機関に相談してください。

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