「くしゃみが止まらない…」「目がかゆくてつらい…」
毎年花粉シーズンになると、そんな症状に悩まされる方が多いのではないでしょうか?
市販薬を買おうと思っても、「種類が多すぎてどれがいいのかわからない」と迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、薬剤師が選んだおすすめの花粉症市販薬をランキング形式でご紹介します。症状に合わせた薬の選び方や、眠くなりにくいタイプの特徴なども解説しています。
あなたにぴったりの花粉症対策を見つけて、つらい季節を快適に乗り切りましょう!
花粉症の主な症状と対策
■ 鼻づまり
「鼻が詰まって苦しい」「口呼吸しかできない」などの症状には、抗ヒスタミン薬に加えて点鼻薬の併用が効果的です。
点鼻薬には大きく2種類あります:
① ステロイド点鼻薬
根本的に鼻の炎症を抑え、継続使用に向いています。
- 例:AGアレルカット(ベクロメタゾン)、フルナーゼ(フルチカゾン)など
- 特徴:即効性は弱いが、持続的な改善が期待できる
② 血管収縮点鼻薬
短時間で鼻づまりを解消しますが、長期使用はNG。
- 例:ナザール、コールタイジン、ナシビンなど
- 特徴:すぐ効くが、連用で「薬剤性鼻炎」を引き起こすことも
🟦おすすめの使い方:
日常的にはステロイド点鼻薬を使用し、ひどく詰まる時だけ血管収縮薬を“短期間限定”で使うのがベストです。
■ 鼻水・くしゃみ
「サラサラの鼻水が止まらない」「くしゃみが1日に何十回も出る」といった症状には、抗ヒスタミン薬または漢方薬が有効です。
■ 抗ヒスタミン薬(内服)
- アレグラ(フェキソフェナジン)
 1日2回/眠くなりにくい
 運転や勉強など集中力が必要な人におすすめ
- アレジオン(エピナスチン)
 1日1回でOK/やや強めの作用
 「アレグラでは効きにくかった」という人に
- クラリチン(ロラタジン)
 1日1回/眠気少なめ
■ 漢方薬
- 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
 水っぽい鼻水やくしゃみに対応
 眠くなる薬が合わない人におすすめ
 → 粉が苦手な人には錠剤タイプもあります
■ 目のかゆみ・充血
目の症状が強いときは、抗ヒスタミン点眼薬の使用がおすすめです。
- アルガードシリーズ(ロート)
 抗ヒスタミン成分+アレルギー抑制成分配合
 → クールタイプ or マイルドタイプから選べます
 ※コンタクトレンズを使用している場合は防腐剤無添加タイプを選びましょう(例:アルガードコンタクト)
⚠ 目の痛みや異常な目やにが出る場合は、角膜に傷がある可能性があるため、眼科の受診をおすすめします。
眠くなりにくい花粉症薬を選ぶには?
抗ヒスタミン薬には副作用として「眠気」が出るものがあります。
特に第一世代(例:ポララミン、レスタミンなど)は眠気が強め。
→ 日常生活や仕事、運転に影響するため、できるだけ第二世代の抗ヒスタミン薬を選びましょう。
▼ 眠気が少ないおすすめ薬(第二世代)
- アレグラ(1日2回)
- クラリチン(1日1回)
- アレジオン(1日1回)
さらに、点鼻薬や点眼薬を併用することで、内服薬の量を減らし眠気を抑えることも可能です。
速効性を求めるなら第一世代薬を短期使用
「今すぐ鼻水やくしゃみを止めたい!」というときは、第一世代の抗ヒスタミン薬が役立ちます。
- レスタミン(ジフェンヒドラミン)
- ポララミン(クロルフェニラミン)
ただし、強い眠気や口の渇きといった副作用があるため、短期間限定の使用にとどめましょう。
花粉症薬の正しい使い方とコツ
市販薬でも、用法・用量を守って正しく使うことが最も大切です。
- 服用回数(1日1回?2回?)を確認
- 服用タイミング(食後?空腹時?)に注意
- 朝がつらいなら就寝前に服用するのも手
眠気が気になる場合は、使用するタイミングを調整することで日中のパフォーマンス低下を防ぐことができます。
まとめ
花粉症の症状は人によって異なります。
大切なのは、「症状」と「生活スタイル」に合った薬を選ぶこと。
- 鼻づまりがひどい ⇒ ステロイド点鼻薬+必要時に血管収縮薬
- 眠くなりたくない ⇒ 第二世代の抗ヒスタミン薬
- 漢方で体質改善を目指す ⇒ 小青竜湯
- 目のかゆみには ⇒ 抗ヒスタミン点眼薬
必要に応じて複数の薬を組み合わせて使うことも大切です。
つらい花粉シーズンを快適に乗り切るために、ぜひこの記事を参考に市販薬を選んでみてください。
 
  
  
  
  

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