病院でもらったお薬、「これって市販で買えたら便利なのに…」と思ったことはありませんか?
今回は、処方薬と似た働きをする“代替可能な市販薬”を、症状別にわかりやすくご紹介します。薬剤師の視点で、選び方や注意点もお伝えします。
📌 処方薬と市販薬の違いとは?
- 処方薬:医師の診断・処方に基づいて使う。効果が強く、副作用のリスクもある。
- 市販薬(OTC医薬品):薬局やドラッグストアで購入可能。処方薬よりもマイルドな作用が多い。
しかし、最近はスイッチOTCと言って処方薬と同成分が同容量含まれたものも増えてきているため一概に市販薬が効かないという認識は誤りです。
市販薬でも症状が改善しない場合や、長引く場合は必ず医療機関を受診しましょう。
🔸 処方薬の代わりに使える市販薬まとめ(症状別)
処方薬 | 近い市販薬 | 特徴 |
---|---|---|
ロキソニン(鎮痛) | ロキソニンSシリーズ | 第1類医薬品。処方薬と同成分。胃への負担注意 |
ガスター(胃薬) | ガスター10 | 胃酸の分泌を抑える。1日2回まで |
アレグラ(アレルギー) | アレグラFX | 眠くなりにくい花粉症薬 |
トランサミン(止血・美白) | トランシーノホワイトCなど | 肝斑・内出血対策に使われる成分 |
ムコダイン(去痰) | ムコダインProなど | 痰を切れやすくする。風邪薬にも含まれる |
リンデロン(ステロイド軟膏) | リンデロン、フルコート軟膏など | 湿疹・皮膚炎向け。患部が広い場合は要注意 |
フルナーゼ(鼻炎スプレー) | フルナーゼ | ステロイド成分配合の点鼻薬。即効性あり |
🩺 薬剤師からのアドバイス
- 市販薬は自己判断で使える分、成分や使い方に注意が必要です。
- 妊娠中・授乳中・高齢者・子どもなどは、医師や薬剤師に相談しましょう。
- 市販薬で改善がみられないときは、早めに医療機関を受診することが大切です。
💡 よくある質問(Q&A)
Q. 処方薬とまったく同じ市販薬はあるの?
→ 同じ成分のものもありますが、用量・適応が異なる場合もあります。ラベルをよく見ましょう。
Q. 市販薬で十分なこともある?
→ 軽度の症状や初期対応には効果的な場合もあります。ただし自己判断には限界があるため薬剤師・登録販売者などに相談しましょう。
✍️ まとめ
処方薬の代わりになる市販薬も、正しい知識と選び方があればとても便利な存在です。
ただし、症状が重い・長引く・繰り返すような場合は、早めに受診を心がけましょう。
市販薬で気になっていることなどあればコメントで教えてください!
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