イナビル吸入のコツ|しっかり効果を出すために知っておきたいポイント

吸入薬
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インフルエンザの治療薬としてよく使われる「イナビル」。一度の吸入で治療が完結する便利な薬ですが、「うまく吸えているか不安」「咳き込んでしまう」といった声をよく耳にします。今回は、イナビルをしっかり効果的に吸入するためのコツを薬剤師の立場からわかりやすく解説します。


イナビルってどんな薬?

イナビル(一般名:ラニナミビル)はインフルエンザの治療に使われる吸入薬です。粉末状の薬を専用のデバイスで吸い込むことで、呼吸器に直接届いて効果を発揮します。

最大の特徴は「1回の吸入で治療が完了する」こと。飲み忘れがなく、子どもから大人まで広く使用されている薬です。


吸入の基本手順

  1. デバイスのフタを開ける
  2. レバーを操作して薬をセットする
  3. 息をしっかり吐き出す(吸う前に肺を空っぽにするイメージ)
  4. マウスピースをくわえ、強く深く一気に吸い込む
  5. 数秒息を止めて薬を肺に届ける
  6. 吐き出したら同じ動作をもう一度行う

医師や薬剤師から渡される説明書にも手順が書かれていますが、焦らず一つ一つ確認しながら行いましょう。


うまく吸うためのコツ

  • 吸う前に必ず息を吐いておく
     肺の中を空にしてから吸い込むと、粉末が奥まで入りやすくなります。
  • 吸入は一気に、強く、深く
     ゆっくり吸うのではなく、ストローで飲み物を勢いよく吸うイメージで吸い込みましょう。
  • 吸った後は5秒ほど息を止める
     すぐに吐き出すと薬が肺に届く前に外に出てしまいます。息を止めることで吸収効率が高まります。
  • むせてしまった場合
     咳き込んでも薬はある程度体に入っています。あまり神経質にならず、もう一度落ち着いて吸いましょう。

よくある質問

Q. 子どもでもちゃんと吸えますか?

A. 小学生くらいのお子さんなら多くの場合問題なく吸えます。ただし年齢や体格によって難しいこともあるため、薬剤師が吸入練習をサポートしてくれます。

Q. 苦い味がしますが大丈夫?

A. 口の中に残る粉が苦く感じることがありますが、効果や安全性には問題ありません。気になるときは吸入後にうがいをすると良いでしょう。

Q. 吸入できたか不安です

A. 吸えているかどうかは見た目では分かりにくいです。不安な場合は薬剤師に相談してください。デモ器を使って練習できる場合もあります。


まとめ

  • イナビルは1回の吸入で治療が完了する薬
  • 吸う前に息を吐き、強く深く一気に吸うことがコツ
  • 吸った後は息を止めて薬を肺に届ける
  • 咳き込んでも慌てず、必要なら薬剤師に確認する
個人的POINT※インフルエンザ治療薬を使用しなくとも自然と治ることが多いため吸えなくても神経質になりすぎる必要はないのかなと思います。
しっかりと安静にして水分補給も!

この記事を書いた人
たっつー

はじめまして!薬剤師の「たっつー」です。

病院で3年間の勤務を経て、現在は調剤薬局で働く5年目の薬剤師です。

ちょっとした不調、薬の選び方に迷ったときに、ふと思い出してもらえるような、頼れるブログを目指しています!

どうぞよろしくお願いします!

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