
「くしゃみがとまらない・・・」「目のかゆみがつらい・・・」
花粉症の季節になると、こんな症状で悩む方も多いのではないでしょうか?
毎年、市販薬を購入しようとしてどれを選べばいいの?と迷ってしまう方も多いはず。
そこで今回は、薬剤師が厳選したおすすめの市販薬をランキング形式でご紹介!さらに、症状に合った薬の選び方や、眠くなりにくい薬の特徴も解説します。
自分にぴったりと合う花粉症薬を見つけてつらい花粉症シーズンを快適に過ごしましょう!
花粉症の症状と種類
鼻づまり
- 鼻が詰まって口呼吸しかできないような方
この症状の場合花粉症症状全般を抑えることが出来る抗ヒスタミン薬に加え、点鼻薬を用いると症状が緩和されやすいです。
点鼻薬にも種類があります。 主にステロイド点鼻薬と血管収縮点鼻薬の2つです。
・ステロイド点鼻薬…AGアレルカット(ベクロメタゾンプロピオン酸エステル)、パブロン鼻炎アタックJL(ベクロメタゾンプロピオン酸エステル)、フルナーゼ(フルチカゾンプロピオン酸エステル)etc…
- メリット…ステロイド点鼻薬はアレルギー性鼻炎に対して抗炎症作用を示して、花粉症による炎症を鎮めるため根本的な治療が行えます。
- デメリット…効果を実感するまで、少し時間がかかるため速効性に欠ける。
・血管収縮点鼻薬…ナザール(ナファゾリン)、コールタイジン、ナシビンetc…
- メリット…短時間作用で切れ味が良い。速効性がありすぐに効果が実感できる。
- デメリット…効果時間が短い。何度も繰り返し使うことで効果がなくなり、薬剤性鼻炎を引き起こす可能性がある。(鼻炎がより重度となる)
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ステロイド点鼻薬はアレルギー性鼻炎に対して抗炎症作用を示して、花粉症による炎症を鎮めるため根本的な治療が行えるため、基本的に季節性アレルギーの鼻づまりにはステロイド点鼻薬を継続して使用し、どうしてもひどい鼻づまりに対して、血管収縮点鼻薬を短期間に限定して使うような使い分けが良いかと思います。
鼻水・くしゃみ
- ずっと水溶性の鼻水が流れ出して止まらない方、一日に20回を超えるようなくしゃみが出る方
主に抗ヒスタミン薬や漢方の内服が効果的です。抗ヒスタミン薬には様々ありますが、まず最初におススメなのはアレグラ(フェキソフェナジン)です。
- アレグラは1日2回の服用 第二世代の抗ヒスタミン薬に分類され、眠気が出にくいとされています。そのため、運転や勉強など集中したい場面でのパフォーマンスに影響が小さいと考えられます。
1日2回は飲み忘れる・・ アレグラはあまり効かなかった・・・
そんな方には、1日1回の服用で同じく第二世代の抗ヒスタミン薬のアレジオンもオススメです。
漢方薬でアレルギー性の鼻水症状にオススメなものは小青竜湯です。抗ヒスタミン薬で眠たくなる方や、あまり効果が感じられない方は試してみる価値のあるものだと思います。私自身、実際に飲み始めると
漢方の粉が苦手・・・という方は錠剤タイプもあります。↓
目のかゆみ
- 目がかゆい、充血している、目やにが大量にでる方
先ほど紹介した抗ヒスタミン薬の内服でも効果がありますが、特に目の症状が強ければ、点眼薬が有効です。市販薬の点眼液では有効成分として抗ヒスタミン成分やケミカルメディエーター遊離抑制薬が含まれたものがあります。
かゆみを止める成分(抗ヒスタミン)とアレルギーの発生を原因から抑える成分の2つの成分が配合されているオススメの市販薬はアルガードです。爽快感のあるクールタイプとしみないマイルドタイプがあるのでお好みに合わせて選ぶことが出来ます。爽快感のあるタイプは症状が重い時には血行を促進することで目がしみたり、痛みが出ることがあるため注意しましょう。
コンタクトをしている方は防腐剤(ベンザルコニウム)が含まれていないものを選ぶようにしましょう。
上記の点眼でも症状が治まらない場合や、目が痛む場合は角膜が傷ついている可能性があるため一度眼科を受診しましょう。
眠くなりにくい花粉症薬は?
一般的にアレルギーに使われる抗ヒスタミン薬には副作用として眠気が出ることがあります。そのなかでも眠気の出やすいのが第一世代と言われる薬です。(ポララミン、アタラックス、レスタミン)
眠気の出やすい薬を服用すると口が乾いたり、ぼーっとしたり日常生活に影響を及ぼします。特に仕事や運転、勉強などを行う際には自覚症状がなくともパフォーマンスが低下する原因になるため避けることが望ましいでしょう。
第一世代の副作用を軽減した第二世代の抗ヒスタミン薬にも様々な薬がありますが、その中でも眠気が少ない薬を紹介します。
アレグラ(フェキソフェナジン)
1日2回服用 食事に関する吸収率はほぼ変わらない。
グレープフルーツジュースやリンゴジュースなどのフルーツジュースとは一緒に服用すると効果が減弱してしまうため注意が必要!
クラリチン(ロラタジン)
1日1回服用
アレジオン(エピナスチン)
1日1回 やや作用は上記2つに比べると強め
他にも先ほど紹介した点鼻、点眼薬を使い、抗ヒスタミン薬を内服しない選択肢を持つことで眠気のコントロールをしやすいかと思います。自分に合った眠くなりにくい薬を使用して日常生活を快適に過ごしましょう!
速効性のある花粉症薬は?
鼻水、くしゃみ、目のかゆみ 今すぐこんな症状を抑えたい!!
そういう方も多いと思います。基本的には花粉が飛ぶ前から先ほど紹介した第二世代の抗ヒスタミン薬などを服用し症状がひどくならないように花粉シーズンを過ごすことが望ましいですが、症状がひどく出てしまい中々症状が治まらない場合、ピンポイントで第一世代の薬を使うことで症状を緩和できることがあります。
第一世代の薬は効果発現も早く効果を実感しやすいですが、眠気や口喝などの副作用が生じやすいため長期的な使用にはおススメできません。運転や勉強など集中力が必要な場面でも影響が大きいでしょう。ピンポイントで短期間を心掛けましょう。
・レスタミン (ジフェンヒドラミン)
・ポララミン(d-クロルフェニラミン)
花粉症薬の飲み方&効果的な使い方のコツ
日中の眠気が気になるが、この薬じゃないと効果が…
花粉症薬(抗アレルギー薬)には1日2回や1日1回服用のもの、また食後か空腹時かで吸収率の異なるものがあります。
自分の服用している薬が1日何回飲むべき薬か、どのタイミングで服用する薬かをしっかり確認しておきましょう。
基本的に用法用量を守って使うことで薬の効果を最大限発揮することができますが、日中の眠気がつらい、朝起きた時の症状が一番気になる、などの場合は寝る前に服用することで症状を上手く抑えることが出来るかもしれません。また、1日2回のお薬でも一番症状がでるタイミングに合わせて1日1回に(1回量は順守!)することで副作用を抑えつつ効果を実感できる場合があります。
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